競技スポーツの低年齢化について
「単一スポーツだけしている子供さん」について取り上げてみます。
よくアスリートは「体がボロボロ」という事を聞いたことがありませんか?
あれは、トッププロに限らず、
成長過程の子供たちの過度の「単一スポーツ」にもみられる現象です。
もちろん、競技に勝つためには、体を酷使してトレーニングすることは
必要不可欠です。
でも、ここで伝えたいことは
子どもの成長に合わせた「トレーニング」・・
「適した時期」を考えなくてはならないという事です。
良く「筋トレ」と言われますが、
一般的には、13歳以降(中学生)になってからが良いとされています。
もちろんやってダメではなく、発達に「適したトレーニング」があると考えられます。
特に今の子供さんに見られるもので多いのが、
スポーツが得意だとみられている子どもさんも、
偏りというのがあるものです。
子どもの遊びの変化・生活習慣・情報過多な環境
などから来ると思われますが、こんなことも背景にあると思います。
・週末の単一スポーツの練習時間が長い
・学校開放がない(週末はスポーツクラブがほぼ独占)※地域性があると思いますが・・
・公園の遊具⇒健康遊具・複合遊具が多い
・「勝利至上主義」が変わってない
・「指導者」が主役
・スポーツがビジネス化しすぎている
スポーツはオリンピックが感動を与えるように、それを否定はしません。
むしろ絶対大事なことだと思います。
心を育てる場所、見ている人に感動や勇気を与える素晴らしい祭典であると
私も画面を見て、感動や勇気をもらっています。
ですが、オリンピック・トップアスリートの成功という氷山の一角には
多くの「挫折者」もいると理解しなくてはならない。
小学校・中学の途中ではトップを行く選手も、
あるケガがきっかけで挫折をして、そこから引きこもりまでになってしまっている。
そんなケースは、実は少なくはありません。
だから「スポーツにおける子どもの発育発達」には
常に「健全な心と体の成長」の基準を持っていなくてはならないと感じます。
「自分らしく、自分の力で生きていく」ための人間力をつけるために
このスポーツが成り立つと、考えていかなくてはなりません。
それが継続してしっかりとした土台ができた時、
その子が気づいたら「トップ」になっているかもしれません。
子ども時代のスポーツの取り組みはそれだけ「長い目」で見る必要があります。
小さい頃から、何かスポーツに取り組むことはとても素晴らしいです。
でも、取り組むがゆえに、
「大人の希望」「過多な期待」などから生じる
「単一スポーツ」への取り組みは
「心と体」のバランスが偏ってくる恐れがあると
親御さんや指導者は理解していかなくてはならない。
そんなこと書きながら、オリンピックでメダルを取った!
4位だったと一喜一憂する自分です。
人はやっぱり「勝負」が大好きですよね。
勝負するなら勝ちたい!!(笑)
アスリートは「体が資本」です。
だからこそ、そんな
「体と心」を強く柔軟性を兼ね備え持つ
「人間力が高い子」を育てていきたいものです。
その子が、そのスポーツにのめりこんでも、
またその子が、違う分野を選んでもいいように、
その子を丸ごと育てていきたい、
フィジパの大きなミッションであります!
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「体を動かし、心と体を伸ばしていく」
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